史上最長片道切符を夢想する旅

ルール

 最長片道切符(さいちょうかたみちきっぷ)とは、鉄道事業者が発売する片道乗車券のうち、発駅から着駅までの距離が最も長いものを指す呼称である。

(中略)

 JRグループの旅客営業規則(以下「旅規」と呼称)は、片道乗車券の発売要件を以下のように定めている。
 したがって、JRグループにおける「最長片道切符」は、
という2つの条件を満たす任意の駅間・経路に対して発売される片道乗車券のうち、発駅から着駅までの距離が最も長いものを指す。「距離」として営業キロを採用するか運賃計算キロを採用するかは意見が分かれており、このどちらを採用するのかによって経路が変わることがある。
Wikipediaより
 最長片道切符は1982年6月23日 東北新幹線(大宮-盛岡)開業から1週間後の仁堀航路廃止まで、最長片道切符の距離は13,423.5キロと史上最長だった。この史上最長の最長片道切符旅行は1982年6月23日か24日に枕崎を発たない限り実行不可能だった。
 今回は、代行バスその他の交通手段を駆使して、当時の国鉄最長片道切符のルートを実際に辿ってみる。

経路

 経路については、デスクトップ鉄氏のサイトを参照しました。
枕崎 → 様似
経由: 指宿枕崎,鹿児島,[鹿児島],日豊,肥薩,山野,宮之城,鹿児島,肥薩,吉都,日豊,大隅,日南,日豊,豊肥,鹿児島,佐賀,長崎,大村,佐世保,[佐世保],松浦,筑肥,鹿児島,久大,日田彦山,[添田],添田,[香春],日田彦山,日豊,田川,伊田,筑豊,後藤寺,日田彦山,上山田,筑豊,篠栗,勝田,香椎[1],鹿児島,[小倉],新幹線,[新下関][2],山陽,美祢,山陰,山口,山陽,[櫛ヶ浜],岩徳[3],[岩国],山陽,[三原],呉,仁堀,予讃,予土,中村,土讃,徳島,高徳,宇高,宇野,津山,姫新,伯備,山陽,福塩,芸備,三江,山陰,木次,芸備,伯備,山陰,因美,姫新,山陽,加古川,福知山,東海道,山陽,[西明石],新幹線[4],[京都],山陰,宮津,舞鶴,小浜,北陸,高山,東海道,北陸,湖西,東海道,草津,関西,片町,大阪環状,[天王寺][5],関西,桜井,和歌山,紀勢,伊勢,関西[6],中央西,篠ノ井,大糸,北陸,信越,飯山,上越,[宮内],信越,[柏崎],越後,白新,羽越,磐越西,只見,上越,[高崎],信越,小海,中央東,飯田,東海道,[新所原],二俣,[掛川],東海道,身延,中央東,横浜,相模,東海道,[国府津],御殿場,[沼津],東海道,[小田原],新幹線[7],[東京],総武,総武2,東北,中央東,山手1,東海道3[8],鶴見,南武2,南武,青梅,八高,高崎,東北,武蔵野,中央東,山手2,東北,[赤羽],東北2,常磐,武蔵野,総武,外房,[蘇我],内房,[安房鴨川],外房,東金,総武,[松岸],成田,成田2,常磐,水戸,東北,水郡,常磐,[岩沼],東北,[(北)福島],東北新幹線,仙石,石巻[9],気仙沼,大船渡,東北,釜石,山田,田沢湖,奥羽,米坂,羽越,奥羽,[東能代],五能,[川部],奥羽,花輪,東北,青函,函館[10],室蘭,胆振,函館,留萌,羽幌,宗谷,[南稚内],天北,[音威子府],名寄,湧網,釧網,標津,標津2,根室,池北,石北,宗谷,富良野,根室,石勝,千歳,室蘭,日高

国鉄線営業キロ:13423.5km

注釈

  1. 長者原駅は当時未開業。
  2. 新下関〜小倉は、在来線経由でも営業キロは変わらないが、実乗車キロがより長いこの経路で乗車する。
  3. 経路特定区間のため、長い方の経路(山陽本線経由)で乗車する。
  4. 京都〜新大阪は、新幹線の方が実キロが長いので、新幹線に乗車する。
  5. 当時は70条特定区間のため、京橋−大阪−新今宮−天王寺経由の乗車券は発売されなかった。長い方の経路(大阪経由)で乗車する。
  6. 東海道線金山駅は当時未開業。
  7. 新幹線品川駅は当時未開業。
  8. 品鶴線武蔵小杉駅は当時未開業。
  9. 仙台〜前谷地は、東北新幹線,[古川],陸羽東,石巻線経由でも営業キロは変わらないが、実乗車キロがより長いこの経路で乗車する。
  10. 経路特定区間のため、長い方の経路(渡島砂原駅経由)で乗車する。
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