4月3日(大阪→加古川)
 1日は父の母校、静岡高校が甲子園出場したため見に行った。2日は雨が降り1日家にいた。このままでは大阪から西へ行く気力を無くしてしまう。たまたま2日夜、SAN氏からの電話があったのを期に、自転車旅行を再会することにした。
 3日午前8時過ぎ、三国ヶ丘駅の自転車置き場に留置していた「あさお2号」を引っぱり出して出発。SAN氏も大阪に来ているようなので、10時に梅田新道で待ち合わせをして、大阪から西への旅をともにすることになった。時間があるので余裕をもった走行になる。途中SAN氏から電話があり、国道171号で来るというので待ち合わせ場所を西宮市内に変更した。
 9時45分、3日ぶりに大阪市道路元標の前からスタートする。ここから神戸市東灘区までの道は、2年前走ったことがある。国道の表示は1から2に変わった。大阪環状線福島、JR東西線新福島の駅の少し先で大阪環状線の下をくぐり北へ。淀川大橋で淀川を渡り西淀川区へ。続いて神崎大橋、左門橋を渡り、いよいよ兵庫県に入る。SAN氏から電話があり、すでに西宮に到着したとのこと。私がまだ兵庫県に入ったところなので、今からコインランドリーに寄って洗濯をすると言う。ここから私とSAN氏の追いかけっこが始まった。
 SAN氏を待つため、武庫川のマクドナルドで休憩。しかし休憩が終わってもSAN氏の洗濯は終わっていない。停まっているのも時間の無駄だし、どこかで追いつくだろうと思って先へ進む。芦屋市を通り、懐かしい神戸市東灘区へ入った。阪神大震災の年の春と夏、この東灘区を舞台にボランティアを行ったのである。ボランティア事務所のあった区役所中庭に立ち寄る。プレハブのボランティア事務所はすでに壊されていた。ここに数十人のボランティアが寝泊まりしていたのが懐かしい。今も団体は存在しているので、訪ねたいと思うが、引越先が分からない。区役所の警備員室で聞いてみる。聞いている途中でSAN氏が区役所の前を通過。先ほど私がやったように、追い抜いていく。
 幸運にも引越先が分かったのでそちらへ向かう。SAN氏は「天下一品」とかいうラーメンを食べているというので少しは時間があるだろう。言われた場所は住吉公園仮設、復興にともない住民が出ていった仮設住宅をボランティア事務所にしたのである。人はほとんど入れ替わってしまったが、当時からの人もおり、突然の押し掛けにもかかわらず歓迎してくださった。ちょうどボランティア先からみんなが戻ったところで、ミーティングを行うところだった。私も突然発言することになる。震災から5年目、活動を続けていることはたのもしい。
 再び国道2号に戻り走り出す。六甲道の駅の近くのコンビニでSAN氏に追いつく。29日の浜松以来の再会である。また二人で走り出す。
 国道43号と合流したところからはほぼ海岸沿いを走るようになる。三宮駅前で左折し、さらに海岸に近いところに来る。浜辺通4交差点で右折、阪神高速神戸線の下を走る。左手は神戸新港、税関前などという、いかにも神戸らしい地名も見える。続いて左手にはメリケンパーク、ハーバーランドが見えてくる。右手はJR神戸駅である。阪神高速の高架に沿って長田区を抜けると、海岸に出る。須磨の浦である。山が海岸まで迫っているので、わずかなスペースにJR、山陽電鉄、国道2号が並んでいる。海と221系を見ながら走る。目の前には明石海峡大橋が見えてきた。
 16時過ぎ、舞子の明石海峡大橋たもとに到着。けしからぬことに自転車は明石海峡大橋を通れないので、SAN氏と二人で記念撮影をする。しばらく行くと小さな橋があり、ここからもよく明石海峡大橋が見えたので、こちらでも撮影する。
 朝霧で国道28号と分岐、うっかりこちらに入ってしまうが、気付いてすぐ戻る。国道28号は分岐からわずか2キロで明岩海峡フェリーになってしまう国道である。
 国道28号分岐点のすぐ先が135度線。仙台から980キロを走ってきたことになる。135度線を示す印のところで記念撮影。2号線海よりの歩道に自転車を止め、カメラをセットし、ダッシュで2号線を横断して山よりの歩道で写るというオオワザを使う。
 135度線を越えたあとはだらだら走る。明石駅の先の明石焼きの店で明石焼きを食べながら、大阪の友だちに、自転車で仙台から来たことを自慢したりする。SAN氏のPHSに知らない人からPメールが入る。メル友募集だろうか。面白いのでいたずら電話をかける。
 日が暮れる。仙台から走ってきて私の自転車もかなりくたばってきている。雨の中二日も走ったせいか、ブレーキがすり減ってほとんど効かない。と思っていたらSAN氏の自転車に追突した。近くのガソリンスタンドで工具を借り、ブレーキを増し締めする。
 SAN氏と相談の結果、今日は加古川市内で走行を終了し、電車で堺に帰って泊まることにする。また今日復帰したばかりだが、SAN氏は加古川で自転車旅行を終了し、山陰の方に行くことにするそうだ。JR加古川駅近くで別れ、私は自転車置き場を探して自転車を停めてから山陽電鉄の駅へ、SAN氏は山陽電鉄の駅へ直行して自転車を分解することとなった。JR加古川駅前にある交番で聞いたものの、無料の自転車置き場はないという。諦めて私も山陽電鉄の駅へ向かう。迷いに迷って、地元の人に聞いて、ようやく山陽電鉄の駅にたどりついた。SAN氏はいない。大きい駅ではないので見つからないわけはない。電話をかけてみる。
「いまどこ?」
「山陽電鉄の駅で自転車分解中。」
「こっちも駅に着いたんだけど…なんていう駅?」
「えっと…浜の宮。」
 駅名標を見ると「尾上の松」とある。要は隣の駅へ着いてしまったのである。どっちが悪いとかいう状況ではない。山陽電鉄の駅としか約束していないのだから。
 山陽電鉄の駅員に、自転車置き場はないかと聞く。寝ていたのか何か知らないが、駅員は不機嫌そうに教えてくれた。自転車を停め、切符を買って駅構内に入る。時刻表を見て乗る電車をSAN氏に伝える。
 普通電車で一駅行ったところが浜の宮、輪行バッグを持ったSAN氏と再会。東二見で直通特急に乗り換える。大阪と姫路を私鉄だけで結ぶ列車である。乗り心地のよい山陽車が来て満足。西台から神戸高速に入る。阪神大震災で倒壊した大開駅も何事もなかったかのように復旧している。高速神戸は阪神・阪急・山陽の車両が集まり、駅は神戸高速の所有という駅。元町からは阪神に入る。私が大阪にいた頃は無かった列車なのでなかなか面白かった。

   桜が咲く中出発
   再び梅田新道の大阪市道路元標へ
   明石海峡大橋をバックにSAN氏と1
   明石海峡大橋をバックにSAN氏と2
   135度線にてSAN氏と1
   135度線にてSAN氏と2