3月27日(藤代→横浜)
起きたのはほぼ正午。雨は依然として降っている。全く足止め状態であるが、1日以上遅れると、遅れの取り戻しが不可能になってしまう。かと言って、風邪気味の私が走れるような天気ではない。それとSAN氏がしきりと「膝が痛い」という。大丈夫だと思うがやや心配である。
とりあえずは自転車を柏まで持ってこようという話になり、豪雨の中、香奈氏の車で藤代へ移動。田中氏宅に何度か電話したが出ないので、黙って乗っていく。14時33分藤代発。雨は依然激しい。豪雨の中利根川を渡り千葉県入り。なんとか香奈邸へたどりつき再び落ちつく。16時10分。
突然香奈氏が京都まで同行したいと言い出した。なんでも先ほど我々を藤代まで送った帰り、6号で我々が走っているのを見て付いて行けそうだと思ったとか。香奈氏のご母堂が驚き、旅行用品を買いに出かける。
20時10分、結局ほぼまる一日お世話になってしまった香奈邸を出る。香奈氏は自転車が本郷にあるというので、桜田門で22時に待ち合わせることになった。香奈氏が旧6号の柏駅前まで送ってくださり、自転車旅行再開。天気は幸いなことに小雨になった。
松戸市内で6号と合流し、21時過ぎ、荒川を渡り東京都入り。一度は宿泊日未定と伝えた静岡の祖父母に、明日宿泊させていただきたい旨を伝えた。21時半過ぎ、香奈氏から電話があり、残念ながら京都で宿泊場所を確保できなかったため、同行できないとのこと。非常に残念だ。
22時38分、かなり遅れたが、日本橋着。4日間走ってきた国道6号とお別れ。これから長らくお世話になる国道1号に入る。東京駅の北を抜けて大手町へ。SAN氏は東京を走るのは初めてなので、内堀通りを経由し二重橋を見る。桜田門から日比谷、霞が関を抜け五反田駅へ。今まで何度も見た国道1号の序盤の景色である。今まではこの景色を見て50kmも行かないうちにゴールだった。しかし今回は遠く大阪の終点まで走るのである。
五反田の先から国道1号を離れ、中原街道に入る。途中警察が自転車盗難対策の検問をやっていた。深夜に仙台から走ってきてものすごく怪しいが、鍵を確認しただけで解放された。丸子橋を渡り川崎市に入ったところで綱島街道へ。わずか1年間という間だったが、武蔵小杉が帰省先だった私にとってはなれた道だ。小高で買った電池はここで切れてしまい、新しい電池に交換する。
午前1時12分、横浜市菊名へ到着。私の現在の帰省先である。ただし今は皆留守である。適当に布団を出して寝る。SAN氏は洗濯をした。新築のマンションで風呂場が乾燥室になっているのだが、初めて活用した気がする。
<写真>
国道1号の起点、日本橋に立つSAN氏