ヘッドセット

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 最初は、純正のイヤホンマイクMH-37A4Bを使っていたのですが、2点問題がありました。
 一つは、PTTボタンを押すために、ハンドルから手を放さねばならないこと。ハンドルから手を放しての運転は正直怖いです。
 もう一つは、ハンドルに固定されているトランシーバと耳の間に線があること。目の前に線があるのは目障りですし、タイヤに線が絡まらないか気になりますし、乗り降りの際に邪魔です。

 調べているうちに、携帯電話用のヘッドセットには、Bluetoothを利用したワイヤレスのものがあることが分かりました。これを何とか利用できないかと考えました。

 意外と難産でした。
 まず、ジャックの部品の入手を考えると、携帯電話用Bluetoothアダプタのうち、3極丸型のものを購入しなければならないのですが、Bluetoothアダプタは、ほとんど4極平型タイプのものなのです。
 4極平型のジャックは、秋葉原の部品屋何件かで探しましたが見つかりません。4極平型プラグを3極丸型プラグに変換するケーブルやアダプタもありません。
 配線を調べてケーブルを切断しても良いのですが、失敗したときの損害額を考えると気が進みません。

 探し回った結果、プラネックスコミュニケーションズBT-01MAM-PKという製品が、ほぼ唯一の、3極丸型タイプのBluetoothアダプタであることが分かりました。
 しかも問い合わせしてみたところ、すでに生産終了品。メーカーの在庫は残り8個!!慌てて購入したことは言うまでもありません。

 次に苦労したのは、変換回路でした。
 このページこのページを参考にして、組んではテスト、組んではテストを繰り返しました。
 自分でも配線が分からなくなって、間違えた配線のまま、電波を出したことも…(ゴメンナサイ。)

 結論から言いますと、携帯電話用3極丸型イヤホンマイクと、VX-2のイヤホンマイク端子の変換回路は、以下のようになります。

 出来上がった作品はこれ。
 自転車のハンドルに幼児用自転車のブザーボタンを取り付け、これをPTTボタンとします。幼児用自転車のブザーボタンも最近無いらしく、近所の自転車屋さんの倉庫に眠っていたものを何個か分けて頂きました。
 PTTボタンと変換回路の間の配線には、ギボシ端子を入れ、着脱可能にします。
変換回路
 出来上がってしまえば大したものではありません。タカチ製のケースと基板を購入し、回路はその中に収めてあります。上方に出ているギボシ端子の付いた赤白の線はPTTボタンへの配線です。

PTTボタン
 幼児用自転車のブザーボタンです。これなら雨に濡れても(多分)大丈夫。バネがきつく、親指が痛くなるのが難点。
 実際に、Bluetoothアダプタを使ってみるとバッテリーのもちが悪いのにびっくり。待機1時間半ほどでBluetoothアダプタのバッテリーが無くなってしまい、トランシーバ本体のバッテリーが残っているにも関わらず、交信できなくなってしまいます。
 そこで、太陽電池からBluetoothアダプタに電源供給するように改良し、現在では連続運用4時間以上が可能になっています。

 本当は、VOX回路を組み込みたかったのですが、断念しました。まだ新しいからかボタンのバネが固く、PTTボタン押し続けていると、親指が痛くなります。

 

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