[掲示板: みかかの鉄人掲示板 -- 時刻: 2024/10/8(07:59)]
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ユーザ名: こまち1号 <joak#yahoo.co.jp>
日時: 2004/7/21(16:16)
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"巣田祐二"さんは[url:kb:1154]で書きました:
巣田祐二 ] NTTに先駆けてFTTHを開拓していた、というのは根拠のない想像ですよね。
巣田祐二 ] 現実問題として、東電がNTTより先にFTTHに走っていたとは考えられません。NTTはRT、πシステムと段階的に光ファイバをユーザに近づけ、FTTHを見据えた設備構築を行ってきています。一方で東電は有線ブロードやNTTのサービス開始後にFTTHを考えはじめたわけで、規制のためでもなんでもなく、単に後から参入を考えただけに過ぎないのです。
巣田祐二 ] [url:http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20020523in02.htm]
初期の旧TTnet発足時には、光ファイバーを強調しており、専用線の引き込みも東電の電柱や地中配管から光ファイバーを直接引き込む方法でしたから、最初からメタル線は持っていないわけで、逆にDSLはやりたくてもできないわけです。であれば、いきなりFTTHから始めてもおかしくないわけで、ADSL元年の2000年頃の状況を見ると、料金にもよりましょうが、敷設可能であれば直接光ファイバーを引き込んだケースは多いでしょう。
読売の内容も見ましたが、本来の潜在能力でいえば早くからFTTHを展開していたはず(まともなら管内一円に広がる東電のリソースを利用できた)で、やはり通信事業参入初期段階で足かせをはめられた電力グループの苦肉の策にしか感じられません。
巣田祐二 ] ブロードバンド需要の爆発はADSLの低価格路線によるものですし、光は価格的にまだ躊躇する人もいます。ADSL利用者には1Mサービスなど「低速・低価格」ユーザーも多いわけで(だからこそ1MのADSLサービスが登場しましたし、BIGLOBEは従量制ADSLなんてものまで投入)、DSLより先に光が普及していたとは考えにくいですね。
恐らくご承知でしょうが、元々DSLは、ブロードバンドの最終型とされたFTTHまでの間をつなぐものと考えられていたため、NTTのメタル宅内線の光化絡みで消滅する運命にあることは事実です。現実に回線が光(RT)収容でDSLができない世帯は多いです。このような環境ではFTTHを入れるか、従量制の低速ダイヤルアップしか選択肢がありません。
巣田祐二 ] 1社で電力系と並ぶシェアを誇る有線ブロードネットワークスをあえて外したのは、何らかの意図があるのでしょうか?
特段の意図はありません。
もっとも、有線のFTTHについてはBフレッツ・電力に比べ対象地域が狭い(東京23区と周辺に限られる)上、事業の拡大に際し、NTT・電力系の電柱に夜中にゲリラ的に電線を装架した過去の汚点(逆にいうとラストワンマイルの宅内引込み線の合法的な保有がいかに困難であったかの証明でもあるが)や営業上の諸問題がありますし、最近も独占禁止法絡みの出来事がありますので、割り引かざるを得ないでしょう。
勝手に装架した電柱については、すったもんだの挙句に正式に使用権を獲得しましたが、獲得した使用権を返還していることからすると、今後FTTH事業の拡大はないと考えるのが自然です。
巣田祐二 ] 対抗馬を育成する一方で、不公正な競争は取り締まる必要があるわけで(KDDIの不当なダンピングが摘発されているのはその一例)、対抗馬育成だけを考えた政策というのは不可能です。不公正な競争を認めることのほうがよっぽど大きな問題ですよ。
確かに通信関係の競争政策は、NTTグループとの力関係に対するハンディのつけ方などで、非常に難しい面もあるでしょう。極め付けはマイラインの登場で囲い込みが強まっていきましたから。
本線から外れますが、電力事業の一部自由化が始まっている昨今では、電力系通信事業者に対する足かせは一切なくしてもいいでしょう。(経産・総務との綱引きになるでしょうが)
KDDIの件は、現NTTグループとは対照的に、結果的にラストワンマイルを除く通信事業(国内、国際、携帯)を全部一社に納めてしまったことから来ていると思います。
ただし競争条件の整備ということで、唯一解せないのは、1998年のNTTによるプロバイダ(OCN)事業の参入の際にほとんど足かせがはめられなかったこと。NTTの持つ巨大インフラならではの全国津々浦々へのアクセスポイントの整備、OCNエコノミーにより、結果的には多くの地場プロバイダが消滅してしまい、残ったのは大手資本の通信系と電機メーカー系になってしまいました。
電力系でも東京電話インターネット(POINT)は三菱電機系のDTIへ移されてしまい、プロバイダの寡占化のきっかけになってしまいました。
通信関係で広義のNTTグループが牛耳っている現状は何とかしないといけないのは事実ですが。