終わりを考える

   新幹線100系

<解説>
 二階建て新幹線で親しまれた、東海道・山陽新幹線の二代目の車両である。国鉄で最初の二階建て車両。1985年登場。[資料映像]

<現状>
 国鉄時代に作られた車両は全車両JR東海に引き継がれた。その後、JR東海・JR西日本両社で増備された。登場当初は「ニュー新幹線」と呼ばれたが、登場からまもなく15年たち、「こだま」で見かけることが多くなった。
 国鉄車両はX編成と呼ばれる。食堂車込みの編成であるが、すでにレジなどの設備はおろされており、食堂車営業列車はない。東海道区間の「こだま」のみの運用である。
 JR東海で作られたものはG編成と呼ばれる。バブル真っ只中に作られたグリーン車3両込みの編成である。現在も一部は「ひかり」で使われているがほとんどは「こだま」運用で、3両のグリーン車もガラガラである。JRグループで初めてカフェテリアが登場したが、「こだま」では営業していない。一部はJR西日本に譲渡された。
 JR西日本で作られたものはV編成、通称「グランドひかり」と呼ばれる。二階建て4両を連結しており、食堂車も現役営業中である。ただし他の編成と違い、グリーン個室はない。現在も全車両が「ひかり」運用で走っている。

<予想>
 各編成ごとに予想して行く。
 まずX編成。0系などと違い、バラされることなく今まで走りつづけている。登場からそろそろ15年経つのでこのまま廃車になる公算が高い。一部には食堂車の座席化も言われているが、座席化したとしても長く使うわけでもないので、改造は行われないと見た。現在は東海道「こだま」のみの運用であるが、置き換え車両は同じく100系G編成と予想している。食堂車・個室込みで乗車定員が少なく、かと言って東海道区間では16両編成未満に減らすわけにもいかないことがX編成の寿命を縮めるだろう。JR西日本に在籍していれば、話は変わったかもしれない。
 次にG編成。このまま全車両「こだま」格下げの公算が大きい。グリーン車3両が空気を運ぶような状態であるが、0系の指定席2&2シートの代わりに使い、特に普通車への格下げ改造は行われないと見た。個室のみグリーン車扱いにしてオープンのグリーン車は普通車指定席扱い、普通車は自由席扱いとなるかもしれない。東海道区間は「こだま」でも静岡まではかなり混むので、16両編成のまま使われると思われる。300系全車両が「こだま」落ちした時が、G編成の最後となるであろう。東海道区間では最後まで見られる100系、また最後までダブルデッカー込みで見られるのがこのG編成だろう。一方、西日本へ譲渡されたG編成は当分「ひかり」で使われるものの、「ひかり」から100系が撤退した後は現在のNH編成のように波動輸送に充当というさびしい最後を迎えると思われる。もしJR西日本の車両増備が追いつかない場合は0系NH編成と同様、東海道区間への出稼ぎ運用も見られるだろうが、あまり期待しない方がいいかも。最後まで「ひかり」で走るのがこの西日本G編成だと思う。
 最後にV編成。食堂車付きの編成であるが、まもなく食堂車営業も終わると言われている。その後は16両編成中、食堂車を含む二階建て4両が廃車にされ、2両が先頭車化改造、6両編成2編成に組み替えられると思われる。そして山陽「こだま」に充当、0系6両編成の置き換えに使われる。編成は真っ先に崩され、アピールポイントの二階建ても消えてしまうものの、最後まで残る100系はこのG編成だろう。車両を大切にするJR西日本のこと。最後の最後まで小倉〜博多と博多南線で活躍すると思われる。山陽区間では16両編成は長すぎるということがダブルデッカーの寿命を縮め、平屋建て全車両が電動車ということが短編成化に威力を発揮し、最後まで残る。これがV編成の運命だろう。


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