JR客車形式記号

 
例 オロネ 14 24
 
@最初の文字(ロネ 14 24)=車両重量
 客車自体の重さに、定員の乗客や荷物などの重さをプラスした積載重量
   22.5t未満*現在該当無し
   22.5〜27.5t未満*現在該当無し
   27.5〜32.5t未満*現在該当無し
   32.5〜37.5t未満
   37.5〜42.5t未満
   42.5〜47.5t未満
   47.5t以上
 
A次の文字(ロネ 14 24)=客車用途
 電車や気動車とも共通する。[]内は語源。
   一等車[ロハ順]*現存はマイテ49 2のみ
   グリーン車(A寝台はロネ)[イハ順]
   普通車(B寝台はハネ)[イロ順]
   寝台車(イロハの後につける)[ル]
   食堂車[ョクドウ]
   郵便車[ウビン]*現存はスユニ50のみ
   荷物車[モツ]
   緩急車(車掌室付きの車、記号の最後に付ける。)[レーキ]
   事業用車一般[クショ]
   配給車[クバ*現在該当無し
   救援車[キュウン]*現存はスエ78 15のみ
   展望車(記号の最後に付ける、緩急車でもは付けない。)[ンボウ]
   暖房車[ルイ]*現在該当無し
 記号は複数の用途がある場合は文字を並べて付けるのでA寝台B寝台合造車はオロハネになる。かつてはマイロネロ(一等寝台二等寝台二等座席合造車)などという車両もあった。
 JR北海道のオハテフ510オクハテ510は例外的銘々。
 
B形式10の位(オロネ 4 24)推定
  10代 軽量、分散電源方式客車
  20代 集中電源方式特急形客車
  30代 戦前からの旧形客車
  40代 戦後に作られた特急形・急行形の旧形客車
  50代 一般形客車
  60代 鋼体化改造客車*現在該当無し
  70代 戦災復旧車*現存はスエ78 15のみ
  80代 和式客車*現在該当無し
  90代 特別客車*現在該当無し
 JR東日本のE26系以降に登場した車両は、形式10の位の前にEを付ける。

C形式1の位(オロネ 1 24)=台車
  0〜7 2軸ボギー台車
  8・9 3軸ボギー台車
 
D製造番号(オロネ 14 24
 この場合は24番目に作られたことを示す。
 同じ形の車両でマイナーチェンジした場合、100番台や1000番台の番号を使って区別することもある。
 
 客車の形式は、現在では次の4種類しかないと考えてもよい。
 12系(形式番号は12か13)=急行形
 14系(形式番号は14か15)=特急形
 24系(形式番号は24か25)=特急形
 E26系(形式番号はE26かE27)=特急形
 50系(形式番号は50か51)=一般形
 
 JR北海道では、50系の型式番号の後ろに0を付け足した形式番号510の車両も登場している。